こんにちは!
天皇陛下のご即位をお祝いする会の舞台監督の
猪ヶ倉大介です。
いったいどこまでAIは、人間に近づくのか?
あるいは越えるのか?
そんな疑問が飛び交うご時世に、なっています。
確かに今のAIの能力は、
人の能力を超えるものが出て来ています。
例えば、絵画。
これまでの、有名無名の画家の絵をベースに、
それぞれのクセ、タッチ、色合いをインプットされたAIが、
その画家の特長を備えた絵を、書き出してくれるというものです。
ゴーギャンがあなたの自画像を描いたら、どう書くのか?
ちょっとワクワクしてきますね。
けれども、それは、あくまでもそれ風であって、
ホンモノでは有りません!
何故なら、AIは人間の本質を理解していないからです。
人間が残してくれたものから、新しく作ることは出来ますが、
自分が考える事は、人の様には出来ないからです。
創造する事は、その能力に有りません。
AI は0と1から作られた情報を元に作られたものです。
0と1という数字に移し換えたモノがデジタル化です。
SF小説に、人間の脳の情報がデジタル化されて、
惑星間を瞬間的に移動して、別の肉体に組め込まれて
活躍するという話が有りました。
その作家が上手くフィクションを、
ノンフィクションの様に扱っていて、
SF小説でありながら、ハードボイルドな、趣のある、
とても面白いものに仕上がっていました。
デジタル化という言葉には、機械化というニュアンスが
付いてきます。
温かみのないモノ、自動化とかいった、
血の通わないモノとして、扱われますね。
それをハードボイルドと云う手法を使って、
人間味のあるものに仕上げていました。
チップに置き換えられた人間、自由に換えられるカラダ。
デジタルでは、収まりきれない何かが、
生物には存在します。
小説を書く、絵を描くという芸術的創造力が、
人間には備わっています。
そういう感覚こそ、AIが持ちたくとも持てないモノでしょう!
最先端の技術には、AI が必ず付いてきます。
あくまでも、そういった技術は、
人間のためのものであるべきだと思います。
人間の創造力を手助けするためのもので有って欲しいです。
その創造力をAIが手助けして作り上げるモノ、
それが、今のアニメであり、実写では出来ない、
CGの映像であるわけです。
AIの技術がもたらすものは、
10年前とは比べられない位のクオリティーであり、
実写をも凌駕してしまう、迫力のある映像をもたらしました。
実際には出来ない事を、実現できるAI の力と、
人間の創造力がうまくかみ合うことが、
今一番必要とされているものではないかと思います。
猪ヶ倉大介
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