こんにちは、
日本のウヰスキーをこよなく愛す、
陛下のご即位をお祝いする会の舞台監督、
猪ヶ倉大介です。
ニッカウヰスキーの余市蒸溜所の見学ツアーに参加しました。
ウヰスキーを創り上げる工程は、
手作りの極みというのでしょうか!
それぞれの工程の要は、
一人一人の職人の勘が、極めて重要な要素である事を、
改めて知ることが出来ました。
ニッカウヰスキーの創始者、竹鶴政孝さんに対する思いは、
30年以上も前からのもので有ります。
私の憧れで有り、単身渡航し、
スコッチウイスキーを、日本に産み出す先駆者である、
彼のエピソードを読んだ時の感動は、
今でも覚えています。
その頃、銀座のバーで働いていた私が、
何故それほどまでに、
竹鶴政孝の事が頭から離れないのかと言うと
偶然にも、竹鶴さんのウイスキー修行ノートのコピーを
手に入れることが出来たからです。
自筆のノートには、実に細かく丁寧な文章が、
何ページにも渡って書かれていました。
その一連の研究ノートを見てからは、
竹鶴政孝という人の生き方に、感化して、
ウヰスキーに対しての見方が変わった様に思います。
朝ドラで、彼ら夫婦の物語をやっていた時も、
身内が見ている様な感覚で、「そうそうそういう事もあったなぁ!」
という、上から目線で見てたことを思い出します。
そんな事情があったので、
僕にとって、ニッカウヰスキーは座右の書、
ならぬ座右のウヰスキーになるわけです。
勿論、他のメーカーのウイスキーも、飲みますが、
サントリーは、竹鶴政孝が蒸溜所の候補地を選び、
その全ての段取りを
取り仕切っていたわけで有りますから、
僕の中では、「竹鶴さんが作った」
サントリー!になるわけです。
そう言った、偏った思いではありますが、
日本のこれからの、ウイスキー業界の飛躍に
心からの期待を込めて、
新しく出来上がる、あるいは出来立ての蒸溜所の見学を
一つ一つ実現していこうと思います。
今回はその第一回にあたります。
今年創業89年を迎えたニッカウヰスキー余市工場の職員は、びっくりするほど、少ない人数で運営されています。
20人前後の人が、それぞれの仕事を、伝統を崩す事なく、
新しい事も、進めていく前向きな姿勢で、
工場を維持しています。
雪に埋もれた、建物の中には、
熱い情熱のこもったウヰスキーの原酒が、
5年後、10年後の
良きウヰスキーの誕生を目指して、
静かな時を過ごしています。
機会があれば、その静寂の中の熱い情熱を
感じてみるのも、良い事だと思います。
あなたの頭の中に
北海道の名所として、余市を一つくわえていただければ幸いです。
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